口の中に毒がある（釣部人裕）に書かれている事について質問します。

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

口の中に毒がある（釣部人裕）に書かれている事について、作者の釣部人裕さんと、記事を掲載したどくらぼさんに質問します。

先日、どくらぼさんの記事で

＞世界で禁じられた金属『アマルガム』がアナタの口に入ってます。本当に怖い、銀歯という歯の詰め物。

https://www.wakodental.com/archives/2206

という記事があり、内容があまりにもあまりな「ウソ、大げさ、紛らわしい」内容だった為、反論をさせて頂きました。

すると、どくらぼの方から、丁寧な御返事と、反論を頂いたので掲載しますという誠実な対応をして頂きました。ありがとうございます。

＞神奈川県川崎市にある、ワコ歯科・矯正歯科の長崎先生のブログです。
https://www.wakodental.com/archives/2206

どくらぼの記事の矛盾点やリサーチが足りない点などを歯科医の目線から切って下さっています。

https://www.facebook.com/doclabo/posts/997899670252006

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前置きが長くなりましたが、私は神奈川県保険医協会に加入しているので「月刊保団連」という保険医協会が発行する定期刊行物が送ってきます。

その中で、アマルガムや歯科用金属アレルギーの関する記事がありました。

ところがどくらぼさんの記事にある「口の中に毒がある（釣部人裕）」によれば

＞アマルガム問題は歯科医師にとって、触れてはいけない話題

＞医療ジャーナリストの釣部人裕氏の著書「口の中に毒がある」によるとアマルガム問題は歯科医師にとって触れてはいけない話題だと言います。アマルガムについて話題にすると地元の歯科医師会から呼び出しがあり「歯科保健行政を否定するならば保険医を辞めるか」と詰問をされる可能性があるとのことです。

＞歯科医師からすればアマルガムが安全だとされてきた過去があり、実際に使用してきた経緯があります。アマルガムが保険適応されている現在、それを否定することは歯科医師会を否定することに繋がる為、触れてはいけない話題になっているのです。

となっています。

あれれ？アマルガムのことを触れると、歯科医師会から呼び出しがあるんじゃなかったんですか？

堂々と保険医協会が出す本の記事になっているのですが？？？

※ちなみに「歯科医師会」と「保険医協会」は全く別の組織です。

＞歯科医師会

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A

＞保険医協会

おおまかに言えば「保険診療をしているお医者さん、歯医者さんの権利を守る団体」です。

歯科医師会が「保険医を辞めるか」と言うというのは？？？

歯科医師会は「歯科医師の親睦団体」ですので、保険診療の事には基本的に口出ししない、筈です。

※私の認識ではそうなのですが、もし間違っていたらご指摘お願いしますm(_ _)m

加えて言うと、保険診療を取り仕切っているのは国保連合会（国民健康保険の場合）と社会保険支払基金（社会保険の場合）です。請求の過誤があれば、こちらからご指摘があるのです。「保険医を辞めるか？」というおどしを言うとすれば国保連合会か社会保険支払基金からだと思うのですが…

まさか釣部人裕さんとどくらぼさんは「歯科医師会がどーいう団体か」「保険診療をどこが取り仕切っているか」を理解していなかったわけじゃあ、ないですよね？

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ちなみに、金属アレルギーの記事を書かれた高永和先生は「見分けて治そう！歯科金属・材料アレルギー」という本を出されています。

私も読ませて頂きましたが、アマルガムから銀歯、歯科用材料全般のアレルギーを詳しく書かれています。

高先生が保険診療をやっているかは存じ上げませんが、釣部さんの主張する「アマルガム問題は歯科医師にとって触れてはいけない話題だと言います。アマルガムについて話題にすると地元の歯科医師会から呼び出しがあり「歯科保健行政を否定するならば保険医を辞めるか」と詰問をされる可能性があるとのことです。」が本当であれば、高先生は今頃えらいことになり、国立大学である東北大学歯学部の非常勤講師など、とっくにクビになっているはず、ですよね？

＞見分けて治そう! 歯科金属・材料アレルギー

http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E3%81%A6%E6%B2%BB%E3%81%9D%E3%81%86-%E6%AD%AF%E7%A7%91%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%83%BB%E6%9D%90%E6%96%99%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC-%E9%AB%98-%E6%B0%B8%E5%92%8C/dp/4781204228

その辺のところを、釣部さんとどくらぼさんがどのようにお考えなのでしょうか？

承太郎風に言うと「子供の頃『刑事コロンボ』が好きだったせいか、細かいことが気になると夜もねむれねえ」。

える（「古典部シリーズより。千反田える）風に言えば「わたし、気になります」という感じです。

付け加えると、私も

＞歯科と金属アレルギー　井上昌幸先生　中山秀夫先生　著　読了

https://www.wakodental.com/archives/2233

＞見分けて治そう！歯科金属・材料アレルギー　歯科金属アレルギー1000症例の科学的根拠に基づいた分析からわかった診断と処置　読了

https://www.wakodental.com/archives/2227

このような「歯科の金属アレルギー関連」のブログを書き、TwitterやFacebookで広めていますが、いまだに地元の歯科医師会（そもそも入ってませんが…）からも、保険医協会からも、国保連合会からも、社会保険支払基金からも、どこからも「なんなら保険医辞めるかね？ん？」というご指導は頂いておりません。

釣部さんの主張と著しく矛盾するのですが、そのへんもどのようにお考えなのか、是非教えて頂きたいと思います。