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自費と保険の違い…以上に重要なこと。
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自費と保険の違い…以上に重要なこと。

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

写真1

自費と保険の違い…以上に重要なことについてです。

歯科治療においては、詰め物、かぶせもの、その他諸々「自費と保険、どちらにしますか?」と聞かれることがしばしばあります。

詰め物、かぶせものに限定してお話しますと、

保険:銀歯、あるいは銀+プラスチックの前歯。安いが、精度が自費に比べて劣り、材料も保険のルールで決められた制約がある。値段は保険で決められているので、採算上作業時間に制約がある。金属アレルギーのリスクもある。

自費:セラミック、あるいはセラミック+プラスチックのハイブリッド。高いが、材料が保険の制約に縛られないため、精度や色の持ち、耐久性に優れる。また、価格を歯科医師側が決めることができるので、作業時間を十分に取り、丁寧に処置を行う余裕ができる。また、金属を使う場合でも金の含有量が高い(お口の中で変化しにくい)物を使うことで、金属アレルギーのリスクを減らすことも出来る。

といったところでしょうか。

ワコ歯科では、詰め物、かぶせものは保険と自費の両方を取り扱っています。

よく「どっちがいいの?」と患者さんから聞かれるのですが、いつも次のように答えています。

「材料だけを見れば、圧倒的に自費の詰め物、かぶせものの方が良いです。ただ、詰め物、かぶせものがどれだけ持つか、再度虫歯にならないかというのは材料や、くっつける時の丁寧さだけで決まるものではありません。

そもそもなにゆえに虫歯になったのか、現在のお口の中の状況はどんな具合なのか?それらのことを調べて、ではどーすれば再度虫歯になるリスクを減らせるのか?患者さん自身でどのよーな事をすればいいのか?歯科医院側ではどのよーなことをすればいいのかということを確認しなければなりません。

私は、虫歯のリスクを減らすためにはセルフケアが最も重要だと考えています。

虫歯予防であれば、フッ化物洗口、フッ化物の入った歯磨き粉の使用、フロス、歯間ブラシ、歯ブラシも音波歯ブラシやその人に合った歯ブラシを使って、自分自身でリスクを減らすようにしなければなりません。

自費のセラミック等、良い材料と手間をかけた処置を行ったとしても、セルフケアが前と変わらないのであれば、また同じ理由で虫歯になるからです。

その人の虫歯リスクに応じたセルフケアを正しく行った上で、最後に差が出るのが自費と保険の違いだ、と私は認識しています。」

と。

長くなりましたが『自費と保険の違いが、詰め物の耐久性の決定的な違いでないことを教えてやる!(Byシャア)』ということです。

 

いや、本音では全ての詰め物、かぶせものを自費でやりたいのです。。。儲かりますし。。。持ちも間違いなく良いですし。。。見栄えもよくて患者さんも喜んでくれますし。。。アレルギー諸々のリスクも低いですし。。。

ただ、虫歯のリスクがその人の生まれ持ったアレコレ+セルフケアである以上、詰め物の持ちもセルフケアによって大きく左右されます。その辺をしっかり説明して、患者さんにセルフケアの重要性を認識して、実行して頂きたいので「うう、保険だとあんまり儲からないからなるべくなら自費の詰め物になってくれると嬉しいんだけどなあ・・・」という本音がありつつも、患者さんの選択に委ねています。

勿論、保険の詰め物、かぶせものの質や持ち、アレルギーのリスク諸々を考えた上で、自費オンリーで開業されている先生も沢山います。私はそのような信念の元、保険を使わず自費だけで治療をするという選択をされた先生方を素晴らしいと思い、尊敬します。

ただ、人が何に価値を見出し、何にお金を使うというのはその人が決めることでしょう。私は保険の詰め物、かぶせものも「選択肢のひとつ」としてあってもいいのではないか、という考えで診療を行っています。

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