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「虫歯を削らず治す」という触れ込みのドックベストセメント(院長 長崎)

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

>虫歯を削らず治すことはできるのか?ドックベストセメントについて歯科医師が解説

https://sagi-pro.com/dental/287

「虫歯を削らず治す」という触れ込みのドックベストセメント。

実は、以前使っていました。

今は使っていません。

理由は 「謳い文句ほどの効果がない」 「保険で認められている方法、材料でもほぼ同じことができる(場合がある)」 「調べれば調べるほどうさんくさい」 からです

ドックベストセメントを使っていたのは、10年前くらいの話です。30名程の患者さんに使いました。

謳い文句である 「虫歯を削らずに、ドックベストセメントを虫歯に乗っけてCR(プラスチック)等で蓋をするだけでよい」 を真に受けて、その通りにやっていました。

最初は良かったのです。 虫歯を削らずに、ドッグベストセメントを乗っけてフタをするだけで、痛みも出ずに虫歯の穴もふさがり、ご飯も美味しく食べられる。

「なんでこんないい方法が普及しないのだろう?」

そう思って同僚にも勧めていたのですが、半年ほど経過すると、問題が起きてきました。

ドッグベスト治療後にフタが取れた、痛い、神経が死んだ等の患者が出てきました。
ドッグベストセメントを布教している歯科医師のホームページに書いてある通りにやってるのに、おかしいな?もしかしたら自分の使い方が間違っているのか?
歯科医師向けの解説書を買って勉強しようと思い、探してみたものの、ないのです。ドックベストセメントの使い方を書いた歯科医師向けの本が。
ようやく見つけたのは、布教している歯科医師の患者向けの本(歯科医師が治療をする為の勉強にはなりません!)だけ。
自分のドックベストセメントの使い方が間違っているのかもしれないと思い、それでも色々探してみると、布教している歯科医師が主催している歯科医師向けDVDが見つかりました。
たしかその当時で3万円程でした。
歯科医師向けの書籍が存在せず、講習のDVDだけが3万円??? セミナーもありましたが、そちらは5万円程でした。
歯科医師向けの専門書は大体が高額(万単位)ですし、受講料が数十万するインプラントや矯正のセミナーは珍しくありません。
ただ、専門書が存在せず、高額なDVDとセミナーだけということがなんとも胡散臭く思えたのです。
インプラントや矯正等、専門的な知識と手先の器用さが要求される治療方法では、
専門書で勉強→文字、写真だけでわからない所を動画や実習付きのセミナーで勉強 という流れで学ぶ事が多いのですが、歯科医師向けの専門書がなく、いきなり高額のDVDやセミナーだけというのは、違和感がありました
迷いつつもドックベストセメントを使った治療を続けていたのですが、1年余り「虫歯を削らない」治療を行った結果、その半分程度の患者さんで痛みが出たり、神経が死んだりして再治療になりました
自分のドックベストセメントの使い方が間違っているのか? それとも、そもそもドックベストセメント自体がインチキなのか?
どちらかはわかりませんが、良い結果が出なかった治療法を続けるわけにもいきません。

実は、ドックベストセメントに非常に近い考え方の治療法は保険診療でも存在します。

暫間的間接覆髄法という方法です。

https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/3063

一般の方にもわかりやすいようにざっくり解説します。

虫歯を全部削ってしまうと、神経までずっぽり穴が空き、神経を取らないといけないような状態の歯があったとします。 古い考え方では「虫歯は全部削り取らないといけない」というものですが、新しい考え方があります。

「虫歯を全部削り取らなくても、フタをして密封し、虫歯菌に栄養が行かないようにすれば虫歯の進行が止まるんじゃないの?」

というのが暫間的間接覆髄法の基本的な考え方です。

虫歯が止まっている間に、二次象牙質という神経の中に壁が作られます。二次象牙質が形成されれば、虫歯を全部取り除いても神経を温存できます。

※多少の虫歯が残っていても、密封して進行が止まればそのままでもいいんじゃないの?という意見もあります。ドックベストセメントの考え方はこれですね。

そーゆう流れで私はドックベストセメントを使うのをやめ、暫間的間接覆髄法によって(なるべく)虫歯を削らず、神経を温存する治療を行っています。

大事なことは「削るか削らないか」よりも「神経を温存できるか」だと思っているので、この方法に概ね満足しています。

暫間的間接覆髄法を行っても、痛みが出てしまい結局神経を取ることもありますが、保険の範囲内で治療が行える(安い!)ことと、概ね満足できる結果(成功率が8割程度)なので、わざわざうさんくさいドックベストセメントを使う意義を見出せません。

ドッグベストセメント(のうさんくささ)については、

 先生が詳しく解説してくださっていますので、こちらをご覧ください。

https://twitter.com/nodril_dentist/status/1506923987548327936
数年前にドックベストセメントに関する歯科医師向けの書籍が出たので購入しました。
適切な使い方をすれば、謳い文句の「虫歯を削らない治療」ができるのかな?と期待していたのですが
布教している歯科医師のサイトにも載っていた「虫歯の上にドックベストセメントをポンと置いてフタをする」以上の事が書いておらず、ガックリしました…
暫間的間接覆髄法を成功させる(神経を温存する)コツと言えるものは
>ラバーダム(治療する歯をゴムシートで保護し、唾液等の水分から隔離する)を使う
>虫歯をあえて取り残した上にフタをする時に、フッ素が含まれたセメントを使い再石灰化を期待する ことくらいかな、と思っています。
あと、これはエビデンスのない個人的な意見ですが…
本当にドックベストセメントが効果的な治療法であれば、保険適応になっている、筈です。 何故か?国は、多くの国民に健康になってもらい、バリバリ働いてバリバリ税金を収めてほしいからです。
つまり効果のある治療法は、国民の健康を向上させる為に保険適応になるのです。
インプラントや矯正のように 「効果があることは分かっているけど、贅沢品扱いで保険適応にならない」 治療法もあるじゃないか!という意見もあります。
ソレに対する反論は
「本当にドックベストセメントが効果のある治療法なら、もっとやっている歯科医師が増えて然るべき」
「ドックベストセメントが世に出てからかなりの年数が経つのに、やっている歯科医師がごく少数に限られるというのは『効果がない』としか言いようがない」
というものになります
ちなみに、ドックベストセメントを布教している歯科医師は
「ドックベストセメントが普及すると、歯科医師が儲からないから闇の勢力により闇に葬られた」
と、患者向けの本で主張しています。つまるところは陰謀論かよ!
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