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やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 読了(2015-1024)
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やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 読了(2015-1024)

JR南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

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やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 読了(2015-1024)

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ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、原則として全ての患者さんのパントモ(大まかなレントゲン)だけでなく、デンタル10枚法(詳細なレントゲン)を撮影しています。

当然、その分被曝量は多くなるわけですが、

・隠れた虫歯、銀歯の下の状態、歯周病で何ミリ骨が溶けているか

を確認するためには、デンタルを撮影するのが最も良いので、被爆するというデメリットを踏まえた上で撮影しています。

この本は、福島原発事故の約1年後に書かれた、放射線についての本です。

ネットを見ると「放射線危険!超ヤバイ!」という意見から「放射線安全!むしろ健康に良い!」という意見の両極端で、

・何故に放射線が危険と言われるのか?

・そもそも、どのような理屈で体に害をなすのか?

という根本のところが書かれた物が少なく、正しい知識を持ってもらうため、中学生でも理解できるように書いたとのことです。

私は放射線の専門家ではありませんが、毎日のようにレントゲンを撮影している以上、患者さんにわかりやすい言葉で説明できるようになっておかねば!と考えて読みました。

歯科医院では、虫歯(あるいは歯周病)という、患者さんにもわかりやすい「レントゲンを撮影しなければならない理由」と、撮影しなければ「虫歯(あるいは骨)の状態がわからないまま治療(あるいは進行抑制)を行わねばならない」という「レントゲンを撮影しないことによるデメリット」が明確な為、「レントゲン撮影はやだ!ガンになる!」と拒否されることは(それほどは)ありません。

ただ、世間には「レントゲンはガンの原因!」と極端な主張をして不安を煽り、怪しげな代替医療や健康食品の購買を誘導する内海聡さんのような困った人がおり、医療現場にいらぬ混乱をもたらしています。

レントゲンがどの程度将来的なガンのリスクとなりうるかは、明確に答えの出せない問題ですが、医療現場においては

・レントゲン撮影のメリット>デメリット

の場合のみ、撮影をしている(はず)のです。

少なくとも、私はそうしています。

この本は、上記の疑問に対して、こうしなさい、あーしなさいという正解を提示しているわけではありませんが、ある程度の「放射線に対して向き合う指針」となる、と思います。

レントゲン(諸々から受ける放射線も含む)に対して心配している人も、それほどでもない人も、一読をおすすめします。(ステマではありません…)

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