健康は「人生を楽しむ手段」であり,目的ではありません。虫歯・歯周病を防ぐ為の情報誌　ワコ歯科・矯正歯科　予防歯科通信　052号2016/02/09

予防歯科により、虫歯、歯周病のリスクを減らし、歯をなるべく守ることはできますが「それ自体が目的」になってしまわないように。

郷ひろみさん（60歳　2016年時点）荒木飛呂彦先生（55歳）

若い！多分健康でしょう。ですが、全ての人が「こうあるべき」なのでしょうか？

ワコ歯科・矯正歯科クリニックでは、なるべく抜かない、なるべく削らないという方針で予防歯科を行っていますが、万能ではありません。（言い訳と取られても困りますが…）

フロス、歯間ブラシ、音波歯ブラシ、フッ素うがいによるセルフケア。定期的な検診＋プロフェショナルケアを行っても、全ての人の虫歯、歯周病をゼロにする事はできません。

いつも患者さんにお話ししているのは

・精神的、肉体的、経済的に可能な範囲でセルフケア、プロフェッショナルケアを継続し、そのうえで起こる事は「なるべくしてなったこと」として、受け入れること。

老いが（程度の差はあれど）誰にも起こるように。

・お金や手間をかけるほど、セルフケアやプロフェッショナルケアによる予防、何かあった時の治療を手厚くすることは可能です。

しかし、患者さんそれぞれの状況（精神的、肉体的、経済的）により「現実的に可能な範囲」は異なります。

健康は大事ですが、健康「だけ」しか考えないというのは、あまり良いことではないでしょう。

といった事です。

健康は「人生を楽しむ手段」であって「目的そのもの」ではない、と思います。