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近所の某歯科医院からセカンドオピニオンの患者さん来院(院長 長崎)

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

近所の某歯科医院で「虫歯3本ある!早期発見早期治療!」と言われた患者さんがウチにセカンドオピニオン。 目で見て、フロスを全部の歯に通し、口腔内写真12枚、デンタルレントゲン10枚法撮影。 私の基準では虫歯は見つからず…説明のみで終了。 これで某歯科医院から4人目…削る基準を聞いてみたい…

セカンドオピニオンに来たから(今の所は)削らずに済んだけど、大抵の人は歯科医師から「虫歯!早期発見早期治療!」って言われたらそのまま削られるよね… 某歯科では、(少なくとも私の基準では)虫歯では無い、削る必要性の無い歯をガンガン削っているということなのかしら…考えたくないなあ

ちなみに、私の虫歯を削る基準(の参考)はこの画像。 他にも虫歯菌の検査、プラークの染め出し、これまでの治療履歴、患者さんの価値観やセルフケア、定期健診にかけられるお金や時間諸々を加味して、最終的には患者さんに「削るか、進行抑制か」を決めてもらっています。

 

 

虫歯を削る基準(の参考)のレントゲン版。 レントゲン上で多少の影があっても、目で見てう窩(虫歯の穴)がなく、痛み等の自覚症状がなければ、まずは高濃度フッ化物配合歯磨剤、フッ素うがい等で進行抑制にトライしております。

私が昔勤務していた某大手歯科医院では、マニュアルに「他院で治療した保険の詰め物は全てやり変えるべし」と明記しておりました… 今なら絶対削らないレベルのものもガンガン削っておりました…その時はそれが正しい事と信じておりましたが…

歯科医師が稼ぐには「理由をつけて削る、抜く」事なんですよね… ごく小さな虫歯、詰め物の些細な段差を「早期発見早期治療!」という名目でガンガン削れば儲かります… 私?ごく小さな虫歯や詰め物の些細な段差の説明は行いますが、まずは虫歯のリスクコントロールで現状維持を目指します。

勿論、大多数の歯科医師は自らの診断基準や信念、良心に従い「削るべきは削る。削らずにすむなら削らない」ようにしていますが、中には「これは、どー考えても治療の必要はないのでは?」というレベルのごく小さい虫歯、詰め物の些細な段差を大義名分にガンガン削っている歯科医師もおるようです…

実際には、削ろうか?それともフッ化物で進行抑制をしようかな?というグレーゾーンの状態が多いです。 迷う場合には、口腔内写真12枚、デンタルレントゲン10枚法を定期的(3~12ヶ月)に撮影し、変化(虫歯の進行)があれば削り、変化がなければ止まっているものとして進行抑制を継続しています。

この方法なら、チェックを受ける為に定期健診に来て貰えて、削らなくても固定客が増えます。 残念ながら虫歯が進行してしまい、削ることになったとしても、患者さんにも削ることに納得して頂けます。口腔内写真、レントゲン上で変化があれば、証拠が目に見える訳ですから。

この「進行していれば削る、止まっていれば削らない」の欠点は「歯科医師が儲からない」「患者さんにも高濃度フッ化物配合歯磨剤、フッ素うがい等セルフケアに努力が必要」ということです…

まあ、削らなくても定期健診に来る患者さん(固定客)がある程度いれば、妻と猫を食わせて、余暇に山に登る程度には稼げます。 ただ、この方法が広まらず、早期発見早期治療を大義名分に進行抑制ではなくガンガン削る歯科医師がまだまだおるのは、やっぱり問題がある方法だからなんでしょうね…

虫歯は持って生まれた虫歯のリスク、高濃度フッ化物配合歯磨剤やフッ素うがい等のセルフケアの積み重ねによって発生し、進行します。 それらを考慮せず、単に「早期発見早期治療」のみ行っても、同じ理由でまた虫歯になるのではないでしょうか?

治療の技術を高める、最新の機器を使うのも大事ですが「そもそも、その患者さんが何故虫歯になったのか」「どうすれば今後の再発、進行リスクを低くできるか」という患者さんへの教育、指導を繰り返すことの方を重視しています。

 

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