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「日本の歯医者は時代遅れ!」という記事について、私の見解(院長 長崎)

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

>日本の歯医者は時代遅れ! タイで歯科治療したら日本の歯医者には二度と行きたくなくなった件

https://hbol.jp/212378?fbclid=IwAR1OGxJtWWPtJ_rGM6UkyRlBNP3Xoof72C9pgWOkIDwBVLawQ6p4ERFjh4M

うーん、うなずける点もあり、それは違うと思う点もあり。
私は保険でも歯の神経の治療の際には必ずラバーダムを使っています。
多少の手間と費用(ラバーダム一枚10円程度?)はかかりますが「やるだけのことはやった」と言えるように。
マイクロスコープはありませんが…

個人的な意見ですが

「歯の神経を取る治療の精度を追求する」
よりも

「そもそも虫歯にならないように、すでに高いエビデンスのあるフッ素うがいや高濃度フッ化物配合歯磨剤による虫歯予防を患者さんに繰り返し指導する」

方がいいんじゃないのかな?と思って、そのようにしております。

また、定期的な健診により虫歯を早期発見すれば、いきなり神経を取るような事態にはそうそうはならない、筈です。

初期虫歯やごく小さい虫歯であればフッ素等で進行抑制が可能です。

残念ながらある程度進行したら削って詰めることが必要になりますが、早期発見ができれば削る範囲を小さくできます。

また、どの程度虫歯が進行していたら神経の治療になるか、というのは難しい問題です。

かつては、少しでも虫歯が深ければ「痛みが出ないように」と、神経をとっていた時代がありました。

私は諸々の本を読んだ結論として「虫歯が深くても、なるべく神経を残すべく手間と時間をかける」ようにしています

日本での歯の神経の治療が、保険ではベストなものを提供できないのは事実です。

そこで

「歯の神経の治療は自費で行う」

のも正義ですし

「歯の神経の治療をせずに済むように、フッ素等により虫歯予防や進行抑制に努め、虫歯になった場合でも手間と時間をかけて神経を温存するように努力する」

も正義です。

「虫歯になった場合でも、手間と時間をかけて神経を温存するように努力する」具体的な方法は色々あります。

リンクは日本歯科保存学会 AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)のガイドラインです。

私は、他にもいくつかの方法を場合に分けて使っています。

http://hozon.or.jp/member/statement/file/aipc_guideline.pdf

保険での歯の神経の治療が信用できないのであれば、タイに行って歯の神経の治療を受けるのも患者さんの自由です。

ただ、個人的には「年2回タイで歯科健診を受ける」際に、セルフケアや生活習慣等指導を受け「そもそも虫歯になった理由」を改善、コントロールしているかの方が気になります。

歯医者さん、歯科衛生士さんは、虫歯予防の具体的なセルフケア、生活習慣を大学で教育を受けています。

この記事を読まれた方は、タイで歯の神経の治療を受けに行く前に、まずお近くの歯科医院で虫歯のリスクを減らす為のセルフケアや生活習慣の指導を受ける事をオススメします。

ただ、セルフケアや生活習慣の指導については教育を受けた年代、その歯科医師、歯科衛生士の信念によりものすごーくスタンスが異なります。

まず「虫歯予防のセルフケア、生活習慣の指導を受けたいのですが」と質問し、フィーリングに合いそうなら受ければ良し。塩対応と感じたら別の歯科医院へ…

セルフケアや生活習慣がそのままだと、たとえどんなに上手な治療をしたとしても、同じ理由でまた虫歯になります。

なので、まず口腔内写真12枚、デンタル10枚法で記録、セルフケアや生活習慣の聞き取り、唾液検査等で虫歯のリスクをまず把握し、その結果に応じてセルフケアや生活習慣の指導を行います

セルフケアや生活習慣の指導を行い、虫歯のリスクが下がってから治療を開始します。

また、治療が終わったあとも定期健診と、セルフケアや生活習慣のチェック、再指導を繰り返し行います。

人はそう簡単にセルフケアや生活習慣を変えられないからです。

「金を払って説教されるのはゴメンだ。治療だけさっさとやってくれ!」と希望される方もいます。

そーゆう場合は「わかりました。では治療のみ行います。ただし、セルフケアや生活習慣の指導を受けず、何も変えて頂けないのであれば、何が起こっても自己責任です」をやんわりと言います^^;

私は、治療そのものよりも「その人がなぜ虫歯になったのか。そして今後虫歯にならないためにセルフケアや生活習慣をどのように改善すればいいのか」の教育、指導に充填をおいて毎日の診療を行っております。

利点は、今後の再発の可能性を減らせること。
欠点は、患者さん自身にも努力が必要な事です

セルフケア、生活習慣の教育、指導を重視する事を歯科医院側の視点で見ると…

利点:定期的な歯科健診の固定客が増える。
欠点:治療自体が少なくなるので、ガッツリは儲からない。
事です。
一連のツイートに質問、ツッコミ、ご意見等ありましたら、お気軽にどうぞ。

治療自体は、保険診療の範囲内でごくごくスタンダードな方法でやっている…と思っております。

自分の知識、技術、ワコ歯科の設備で治せそうなら頑張ります。

自分の力量を超えると思われるもの、何回か治療しても進展が見られない場合は、大学病院等の専門機関に早めに紹介しています。

セルフケアの教育、指導が難しいのは

>歯科医師、歯科衛生士によって正義が異なる

>患者さんの価値観やめんどくさがり度によって、受け入れられる度合いが異なる

>セルフケア、生活習慣を改善しても虫歯がゼロになるわけではない。統計的には虫歯が減っても、個人レベルでは結果論でしか語れない。

点です。

私は、虫歯予防はフッ素うがい、高濃度フッ化物配合歯磨剤。歯周病のリスクコントロールはフロスによるプラークコントロールが大事だと思って指導しています。

しかし、歯科医師、歯科衛生士ごとにちょっとずつ考えが異なり、どれも正義なのです…

それでもやらないよりはやった方が…

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