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歯石の話(60代女性 2014-1021)

南武線平間駅徒歩1分。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

写真1

今回は、歯石の話です。

患者さんは、60代女性です。30年歯科医院に行っていなかったのですが、今回口の中がネバネバするということで来院されました。

 

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お口の中の写真は、最初の状態、プラーク(バイキン)を染めだした状態、歯石をある程度取って茶渋を磨いた状態です。

ネバネバの原因は、プラークを取りきれていないことにより進行した歯周病でした。

 

染めだしを見ると、歯の平らな部分は比較的よく磨けている(赤い色がついていない)ことがわかります。

しかし、レントゲンを見ると、青丸の部分に歯肉縁下歯石(歯と歯肉の間にある歯周ポケットの下の方につく歯石)がはっきりとわかります。

歯と歯の間、また歯間乳頭(歯と歯の間の歯肉)と歯の間(=歯肉縁下)のプラークを取るには、デンタルフロスか歯間ブラシを使わないと不可能なのですが、この方は

「デンタルフロスも歯間ブラシも、歯医者さんで一度も聞いたことがない」

とのことでした・・・。

歯石がついているのは、歯と歯の間、歯肉縁下等ハブラシでは届かない部分にデンタルフロス、歯間ブラシを使わなかったため、プラークが蓄積したことが原因です。

 

30年前の歯科医療の常識はわかりませんが、現代においては

・ハブラシだけでは60%しかプラークは除去できない。40%のプラークは取り残す。

・デンタルフロス、歯間ブラシを併用することで 80%のプラークが除去できる。

ということが明らかになっています。

 

歯石に関してですが、歯についている場合、取らないよりは取ったほうが良いです。

ただ、歯周病の原因はプラーク(バイキン)であり、歯石は24~48時間以上歯にくっついていたプラークが唾液、あるいは歯周ポケットから滲み出る体液中のカルシウムとくっついてカチカチになる「プラークを放ったらかしにした結果」であって、歯周病の原因そのものではありません。

歯周病のコントロールに重要な事は、毎日の歯間ブラシ、デンタルフロス、ハブラシ等を用いたプラークコントロールであり、歯石は「定期的に取る」よりも「毎日のプラークコントロールでそもそもつかないようにする」ことが重要です。

 

当院では

「定期的に歯石を取ることは予防の本質ではありません。

まず、歯間ブラシ、デンタルフロス、歯ブラシ等歯並びや生活習慣に応じた道具を使って、歯の表面だけでなく歯肉縁下のプラークを毎日できるだけ除去することができるように患者さんに学んで頂くことです。

定期的に歯医者さんでメンテナンスを行うという言葉ですが、ワコ歯科では『セルフケアがきちんと出来ているか、お口の中のリスクがどの程度なのかを歯科医師、歯科衛生士によりチェックし、必要であれば専門の器具を使ってお掃除をします。

その一連の流れがメンテナンスです。

とお話しています。

 

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